カテゴリ:LD編集部からのお知らせ( 12 )

 

急募!マルモ出版 編集・制作スタッフを募集中です

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マルモ出版は、日本で唯一のランドスケープの専門雑誌『LANDSCAPE DESIGN』を約20年にわたり発行しています。同誌は、景観・環境・まちづくりなどに関わるランドスケープアーキテクト、造園家、建築・都市計画・土木などの事業者および専門家を対象とした専門雑誌です。さらにデジタル版は世界62ヶ国以上に流通。国内外に広く愛読者を持つ雑誌です。その他に、ガーデニング雑誌『MyGARDEN』も約18年継続して出版しております。
このたび、これらの分野に編集・制作スタッフとして関わってみたい方を募集いたします。興味をお持ちいただけましたら、ぜひご応募ください。

【応募条件】
●年数・ジャンルを問わず紙媒体の編集・制作の実務経験のある方
●Word・Excelの基本操作ができる方
(InDesignなどのDTPソフトが使える方歓迎です)

【雇用形態】
契約社員(ゆくゆくは正社員登用も検討いたします)

【給与】
委細面談

【勤務日数】
月~金(土日祝はお休み)

【勤務時間】
10:00~18:00(原則) ※休憩1時間

【勤務地】
本社(東京都渋谷区宇田川町)

【応募方法】
下記までお電話でご連絡後、履歴書・職務経歴書を本社までご郵送ください

【お問い合わせ・資料郵送先】
Tel:03-3496-7046(担当 丸茂)
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町2-1 渋谷ホームズ1405
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by marumo-ld | 2014-03-24 19:30 | LD編集部からのお知らせ  

「エコプロダクツ2012」にて、東京緑のハンドブック発売中!

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12/13~15の3日間、東京ビッグサイトで開催されている「エコプロダクツ2012」。今年は「東京緑のハンドブック」を書店ブースにて発売していただいています。New環境展と並ぶ日本最大級の環境系イベントということもあり、緑化等の最先端技術・製品の情報を収集すべく初日より行って参りました。

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ゲートにも壁面緑化を導入。
こういった光景は近年結構よく見るようになりました。
よい傾向ですよね。

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書店ブースにて、緑のハンドブックを販売中です。
その他、環境に関連する書籍・テキスト等が並んでいます。

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展示スペースは1~6ホールまでを大々的に使用していて、非常に広いです。ブースも各々趣向を凝らしていて見所が多く、じっくり見て回るのならば1日では足りません(汗)。屋外での観察会なども実施中らしいので、明日伺おうかと思います。

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森林保全活動のPRの一環として、ブース内にも本物の植物を導入しています。これは、東京都内の元々あった雑木林の景観を再現したもの。遠方でなく「すぐ近く」にある緑環境について知ってもらうことが、自然と共存する今後のまちづくりに繋がるはずです。

午後から入場したため、初日は半分も回れませんでした。
明日は朝からじっくりと見させていただきます。
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by marumo-ld | 2012-12-13 20:47 | LD編集部からのお知らせ  

東京緑のハンドブック、都内「BOOK EXPRESS」各店でも発売開始!

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好評発売中の「東京緑のハンドブック」が、
JRの駅中書店「BOOK EXPRESS」でも店頭に並ぶようになりました。
東京駅をはじめ、都内10店舗以上の書店で発売中!
日頃からJRの駅をご利用される皆様には、ぜひ一度手に取っていただきたく思います。

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【今後の期待】
 ビル群の立ち並ぶ大都会としてのイメージが強い東京23区ではありますが、実際には屋上・壁面緑化や公開空地を取り入れた物件や都市公園も多く、予想以上に多くの「緑」が見られます。限られた土地を利用し、少しでも多くの草木を植えようという試みが随所で進められているのです。しかし、こうした都内の緑景観は、徒歩でゆっくり時間をかけて散策してみないとなかなか見つけられません。緑化への一般的な関心が日に日に高まってきていることは実感していますが、すぐ近場にある「緑」の魅力に気づけないのは非常にもったいないことです。

 今回、都内のBOOK EXPRESS(一部店舗のみ)で緑のハンドブックが販売される運びとなり、鉄道を利用される皆様の目に触れる機会が増えました。もし、手に取られた皆様が東京都内の「緑」の存在に気づき、興味を抱かれるようなことがあれば幸いでございます。ひいては、より多くの方が都市緑化の魅力に気づき、緑あふれる未来の美しいまちづくりへの追い風となってくれればと切に願います。
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by marumo-ld | 2012-11-26 12:00 | LD編集部からのお知らせ  

「クリエイターEXPO 東京」に行ってきました

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都内では昨夜雷が鳴っていましたが、梅雨明けも近いのでしょうか。
今年は3~5月にかけて雨が多かったので、やや梅雨の実感がなかったりします。

さて、今日は久しぶりにビッグサイトのイベントへ行ってまいりました。
イベント名は「クリエイターEXPO」。7/4~6開催の最終日でした。
イラストレーター、写真家、画家、作家などのあらゆるジャンルの方が集い
ご自身の作品を広く展開する、いわばクリエイターさん達のPRイベントです。
その他、3.11被災地の写真をまとめた展示スペースもありました。
今年が記念すべき初の開催とのことですが、昨年10月に開催を発表して以来
当初予定していた出展スペースが4ヶ月あまりで売り切れてしまったとか…。
クリエイターの皆さんも、こういう機会を心待ちにしていたのでしょうね。

イラストや写真の中には、自然景観や生きものをモチーフにしたものも多くありました。
個人的には、水彩画の淡く柔らかいタッチのものがお気に入りです。
機会があれば、LDにもこういったイラストを入れていってもいいかもしれません。

今年の出展者殺到を受け、次年度は出展者が倍増するかもしれないとのこと。
よりバリエーションに富んだクリエイティブに出会えることを、期待しています。


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≪おまけ≫
―ビッグサイトから海を望む―

手前の樹林には野鳥をはじめ、色々な生きものが暮らしています。
昨年冬にビッグサイトで開催された環境イベントの一環で、この辺りの自然観察会に参加しましたが、意外なほど動植物の種類が多く、驚かされたものでした。都会の緑はあなどれません。

あの時見つけたハラビロカマキリの卵のう……無事にふ化したかな?
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by marumo-ld | 2012-07-06 20:50 | LD編集部からのお知らせ  

ローレンス・ハルプリンの連載がLANDSCAPE DESIGN 85号から始まります

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連載に当たって
文=都田 徹(景観設計・東京)

 アナログからデジタルの世界へ…。世の中は大きく変わってきている。一方、ランドスケープデザインの分野では、デザインの本質がそれほど変化しているのであろうか?デジタル化の世界は、世の中がそれほどに忙しく、情報過多からくる手法のみの表面的な変化の現象にすぎないのではないか?

 ハルプリンの作品を体験し、そしてその背景を考える度に、私はもう一度、流行などに惑わされずに、何をどうすることがランドスケープのデザインの質を考えることになるのか?と自問する。そして今回のシリーズを通して、ハルプリンの作品にこの答えの手がかりを求め、皆さんと考えてみたいと思う。

 このシリーズ第一回目の「その1」では、全6回シリーズの予告的プロローグと共に、私とハルプリンとの出会いを振り返る。「その2」では、私がハルプリンの集大成であると感じるルーズベルトメモリアルを紹介し、「その3」では、そのルーズベルトメモリアルを通じて学んだ思慮深く、かつ感覚的なハルプリンデザインの考察、そして、「その4」では、最もアイコン的とされるラブジョイプラザとフォアコートプラザ、「その5」でリーバイスプラザ(岩から湧き出る滝)、「その6」でまとめとして、ギラデリスクエアーという古典的な作品ではあるが、デザインの本質を探る作品を紹介する。そして、この全6回シリーズを通して、ハルプリンがプラザでどの様に水と石を使い、心に残る“場づくり”を行ってきたか追いかけてみたい。

※画像はハルプリン氏の設計図です
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by marumo-ld | 2012-06-04 21:09 | LD編集部からのお知らせ  

LANDSCAPE DESIGN 79号発売!

こんにちは。
みなさまお元気ですか?
すでに夏バテ気味な副編です。
はたしてこの夏乗り切れるのか!?
とはいえ、やること多き日々ですので、
がんばりたいと思います!


さて、23日でランドスケープデザイン79号が発売となりました!
表紙はめちゃ爽やかですよ〜ぜひオフィスに一冊。
体感温度が下がりそうですよね!!

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以下、今号の見所紹介です!!

特集は二つ。(お得!)
一つめは、「現地で動き出した震災復興計画」
東大大学院都市工学専攻の石川幹子研究室の岩沼市に置ける復興プランニングを
大特集しています。
石川先生が3.11からこの3ヵ月、何を考え、どう動かれていたのか、
先生の語り書きに加え、プランニング内容を一挙大公開。永久保存版です!
その他、
・東北3大学の学生が取り組んだ、「特別オープンデスク」の活動報告
・遠野クイーンズメドウカントリーハウスが構想する「プランニング交流セミナー」
・ボランティアセンターから自然学校へ発展する「RQ市民災害救援センター」の動き
などを紹介しています。
ぜひご覧ください。

二つめの特集は、
「街と鉄道をつなぐ 駅のランドスケープ」
JR九州は新幹線の開通で話題となっておりますが、
なかでもJR博多駅およびJR博多シティに注目。
多くの鉄道をデザインしている水戸岡鋭治氏により、
屋上庭園「つばめの杜ひろば」をはじめ、トータルプロデュースされています。
今号は、77号に続いて、水戸岡鋭治氏の仕事にフォーカスをあて、
空間づくりにおける考え方、たぐいまれなこだわり、独自の哲学などを紹介。
鉄道だけではなく、駅やその街自体を含めたランドスケープデザインとなっています。

そして、続いて紹介するのがJR大阪駅
JR博多駅から2ヵ月後のオープンでしたが、なんとここでも、水戸岡氏が空間プロデュース。
駅を挟む南北の駅ビルに、異なるコンセプトを持つ8つの広場に、水戸岡ワールドが広がっています。

その他、
現在進行中のJR大分駅を中心とした、「大分都心南北軸整備事業」の取組みを紹介。
これは、77号の岩見沢駅舎をデザインした、ワークヴィジョンズの西村浩氏によるものです。
北に南に、大活躍中の西村さんに目が離せません!


ワークスでは、
・立正大学熊谷キャンパス再開発 オンサイト計画設計事務所+石本建築事務所
・南青山サンタキアラ教会 創建築設計事務所+スタイル イズ スティル リビング
・東寺ー桜を建立する 白砂伸夫

を紹介しています。

その他にも、大阪・梅田の壁面緑化「NU」の開発についてや、
企業の生物多様性の取組みなど、盛りだくさんです。

ぜひ、お手に取ってご覧ください。
お申し込みはこちらから!!
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by marumo-ld | 2011-06-24 13:07 | LD編集部からのお知らせ  

「状況のつくり方」最終回

こんばんは。副編です。
みなさんお元気ですか?
今日も余震が続いていますね。
日に日に増え続ける犠牲者数の数字や、
報道であらわになる現地の様子を目にするたびに胸が締め付けられる思いです。
被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、「こんなときに」かもしれませんが、
こんなときだからこそ、明日のデザイン活動のヒントとなる情報を
みなさんへお届けしたいと思います。
長谷川浩己さんと山崎亮さんによる「状況のつくり方」第12回目。
今回で最終回を迎えることになり、簡単ではありますが対談をまとめました。
少し長くなりますが、最後までご覧いただければ幸いです。
(遅くなってすみません!!)

尾内

↓↓↓

連載「状況のつくり方」最終回

これまで、66号から76号まで続けてきたこの鼎談ですが、本誌のリニューアルに伴って連載を終了することになりました。最終回は2月18日、ライフアンドシェルター社の共同オフィス「foo」にてUST中継・録画をしました。

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副編
それではまず、これまでのゲストを振り返ってみましょう。

第1回 太田浩史さん(東京ピクニッククラブ代表)
第2回 廣瀬俊介さん(風土形成設計事務所代表)
第3回 ナガオカケンメイさん(D&DEPARTMENT PROJECT代表)
第4回 山崎亮×長谷川浩己 <家島見学>※
第5回 鈴木毅さん(大阪大学大学院准教授)
第6回 馬場正尊さん(Open-A代表)
第7回 西村佳哲さん(働き方研究家)
第8回 長谷川浩己×山崎亮 <軽井沢 星のや・ハルニレテラス見学>※
第9回 芹沢高志さん(P3代表)
第10回 広井良典さん(千葉大学教授)
第11回 鷲田清一さん(大阪大学総長)
※はゲストなしで対談を行いました。

よくぞここまで続いたなあ…というのが正直な印象ですが、山崎さんと長谷川さんにこれまでの鼎談を振り返っていかがでしょうか?

山崎
僕はこの鼎談で初めて会った人ばかりでしたね。ナガオカさんはこれがきっかけで益子の土祭に来ていただいて、その後マルヤガーデンズでの協働につながりました。この鼎談がなかったらマルヤガーデンズの実現もなかったわけです。馬場さんともその後リノベーションシンポジウムでお会いする事になりましたし、芹沢さんとも神戸のクリエイティブセンター、大阪の現代アートセンターで一緒に仕事をすることになっています。
 ゲストの方へ僕の仕事をうまく説明しきれなかったという反省点はありますが、毎回大事だと思うポイントは共有できていたように思います。それが何であるかを一言で言えたらいいのですが…。

副編
もともとこの鼎談を始めるきっかけは、山崎さんと長谷川さんが初めてお会いしたときに、「状況」というテーマで話が盛り上がり、これをもとに何か企画できないかと考えていったことでしたね。

長谷川
僕がこの鼎談を通して知りたかったのは、デザインの範囲。鼎談の中でも話したことですが、僕が20代の頃、アメリカの大学院に通っていたとき、若い人によくあるように手が動かなくなったことがあったんです。デザインをしろと言われても、何をしたらいいのかわからなくなってしまった。いろいろ悩んだあげく、デザインとはカタチをつくるというよりは、シチュエーションをつくることだと自分なりに納得することができた。けれど、「状況をつくる」と一言で言っても、山崎さんと僕のアプローチは明らかに違う。では、デザインという行為はどこまでを指しているのか。
 今日、もう少し山崎さんと話ができたらいいなと思うテーマは、「デザインにとって課題は必要か」ということ。僕自身は、何のためでもなくデザインするということはやりづらい。でもそれが本当に課題を解決しているのかを確証する術はない。僕の言う「コミュニケーション」は抽象的で、モノを通じてコミュニケーションをつくろうとしているけれど(第11回の鷲田清一さんとの話に出た「alone together」のような人との関わり方など)、起きている確証はない。だから自己言及的で自己満足的なところがあると思っています。

副編
「デザインに課題は必要か」。この問いに対して山崎さんはどうお考えですか?

山崎
アートとデザインの違いを説明するときに、「課題」を引き合いに出すことがあります。アーティストが課題を抱えていないというわけではありませんが、さまざまな課題を体感したアーティストがその反応として表現したものがアートだとすれば、デザインはどんな課題に対してどのように回答を与えていくのかを、明確に説明する必要があると感じます。なぜならそこに明確な施主がいるから。デザインにおける施主はアートにおけるパトロンとは違う存在です。もちろん、デザインはひとつの課題だけを解決するものではなく、複数の課題をまとめて解くツールだと思います。

長谷川
僕もそう思います。僕らの関わるランドスケープデザインは一般的には対象の幅が広い。たとえ住宅にしても、お施主さんの課題が課題と言えるのか、都市全体の課題や設計者の思いから生まれる課題も含まれる。いろんなフェーズの課題がある。そういう「プロブレム・ソルビング」※注 もデザインの大きな役割だし、課題をどこまで見るのか、設定の仕方もいろいろあるのでしょう。
 昨年、東京ミッドタウンとアクシスギャラリーで開催された「世界を変えるデザイン展」の内容に共感しましたが、その一方で、「星のや・京都」の庭をデザインする仕事をしていました。僕にとってこの仕事は、京都の庭師の仕事を触れたことに大きな意味があった。ただ、彼らの仕事は世界の5%どころか0.1%の客人のためのものかもしれない。では、庭師が抱える課題は、果たして社会的か社会的ではないのか。この問いに対して僕はまだ答えられないけれど、どちらもきわめて大事なことだと思います。
※プロブレム・ソルビングとは、問題を発見し、それを解決するための策を見出し、実行するまでの一連の作業。

山崎
僕の仕事は、「プロブレム・ソルビング」を専門家だけでやるのか、住民だけでやるのかというグラデーションの間をコーディネートしていくことです。公共事業などに多く見られるように、最近は解決策を専門家が出して解決された後の状況を住民が楽しむということが当たり前になった。そのために少し行き過ぎてしまったお客様第一主義になってしまっている。それを、江戸時代のように住民自らが街をマネジメントする状況に戻すため、僕はコミュニティデザインを仕事にしています。京都の庭師さんが専門家の粋を集めて仕事をするのも当然必要だけれど、僕らは、もう一度自分たちの生活を自分たちで豊かにしていく住民の力を取り戻したいと思っています。


副編
山崎さんの仕事は課題がないと始まらないのでしょうか?状況が先にあって、課題を見つけて行くのでしょうか?

山崎
基本的には「人と人とがつながっていない」という大きな課題があるので、極端に言えばつながればまずは成功と思うところがあります。さらに、そこでつながった人たちが、自分たちが考える地域の課題を自分たちの力で一つずつ解決し、それが他の方にも感謝される活動になることで、コモンではなくパブリックの領域にもプラスの影響力を持つようになり、持続的な問題解決になることを目指しています。

副編
では、逆に長谷川さんにとっての課題とは?

長谷川
僕の課題は自分でも自己満足的だと思うことがあります。たとえば軽井沢の仕事における僕の個人的な最終目標というのは、軽井沢という街が持続的に観光の街であり続けられること。そこの土地にとっても、町の人にとっても、来訪者につくるも、そして事業者にとっても、みんなが満足できて、かつクオリティを維持できるループをつくること。そのために星野リゾート(の仕事)でプロトタイプをつくりたいと密かに思っている。ただ、結果が見えないときは確固たる検証はできないから自己満足的だとも言える。

山崎
経済に近いデザインの課題は、僕のいうコミュニティがつながっていない課題と同様に、モノやサービスが売れなくなっていることが大前提としての課題となりますね。

長谷川
星野リゾートが収益を上げるというのは、僕にとってはまず果たさなければいけない与件です。この先、「星のや」や「ハルニレテラス」が持続し続ければ、それは自己満足ではなくて、方向性には間違っていなかったと言えるかもしれない。でもいまの時点ではそうあって欲しい、としか言えない。
 昔、アメリカのランドスケープ事務所である「ササキ・アソシエイツ」や「SWA」を設立したヒデオ・ササキさんにお会いしたとき、「やる・やらないという判断は個人で判断するしかない。資本主義の世界のなかで動かざるを得ないとき、僕ならベターな回答ができると思うのならば、僕はやる」とおっしゃっていたことがありました。

副編
山崎さんが自己満足的だと思うことはあるのでしょうか?

山崎
僕の仕事の場合、最終的なソリューションやアイデアを出すのも実行するのも住民の人たちなので、僕の自己満足が入り込む余地はそれほどありません。一方、僕が満足するとすれば、まちの人たちが僕の想定を超えた活動をし始めて、端から見ていても「いいな」と思える影響力を持ち始めたときでしょうか。家島もマルヤガーデンズもそうですが、驚くようなことが起きてくるとうれしいですね。

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長谷川
ファシリテーションは自ら媒体しているところがありますね。鼎談は叶わなかったけれど、中井久夫さんのような精神医学系と近いところがあるのかもしれませんね。でも、僕にはできないなあと思う。僕はカタチを介した方がやりやすい。そんなに人好きではないけれど、抽象レベルとしては人好きなんだと思います。

山崎
ファシリテーションにもいくつかの種類があります。多くの場合、ファシリテーションは対話の場をつくるためにあり、教育や生涯学習に近いところで活動している。僕の場合は、目の前の課題をどう解決していったらいいかのためにワークショップを行い、副産物として対話や成長がある。だから、ファシリテーションを専門とする方たちからすれば、僕の手法は答えが先にある「仕組まれたワークショップ」だと感じるんじゃないかな。まさしくそのとおりで、答えがないワークショップをやることはほとんどありません。目の前の課題を解決するために、ある意味では住民を誘導している。その手のファシリテーションをファシリテーションと呼ばない人もいるだろうと思います。

長谷川
誘導しつつ何かを期待しているところもある?

山崎
ありますね。解決策が提示されて僕の仕事が終わりだったら誘導すればいいのかもしれないけれど、みんなで考えた解決策をその後は自ら実行してもらわないと困る。そこへいかにつなげるかが大事です。これが解決策ですよと僕が答えを提供してしまうと、言われたからやってみようとなる。そして、やってみてうまくいかなかったら次の答えを僕に求めだす。そうではなく、「あなたたちがやると言ってやったんだから、ダメだったら次の手を考えてください。その力はもう持っているでしょう」という風に言って住民の人たちに自ら乗り切ってもらわないと、自分たちで町をマネジメントしていくことにはならない。

長谷川
答えを提供してしまうと「状況」ではないということなんでしょうね。ランドスケープのデザインもその先を期待するところがある。「状況」という言葉に僕が反応しているのは、そこで完成していない感覚があるから。次に起こる何事かを期待しているところがあるのだと思います。・・・

(つづく)


副編より。
このあともUSTではしばらく会話は続きますが、ここで今回の鼎談企画最終回をまとめたいと思います。毎号楽しみにしてくださった読者のみなさん、ありがとうございました。この企画をまた別の形でみなさんに楽しんでいただけるよう、現在検討中です。
 毎回お声がけするゲストの方々はどなたも多忙で、いつもスケジュール調整に苦しみました。けれど、鼎談をしていくと、この「状況のつくり方」というテーマが、これからの社会づくりのポイントになると共感できた確信と自信を得ることが出来ました。お忙しいなかお時間をいただき、ありがとうございました。
 最後に、2年前同じテーブルを囲んだ瞬間から飛び出したこの無計画な企画に、最後までご協力いただきました長谷川浩己さん、山崎亮さん、ありがとうございました。またこれからも、お二人のご活躍には注目し、誌面やその他で多くの方へ伝えることができるよう努力していきたいと思います。

では、またどこかで。
ありがとうございました!



会場をお貸しくださった、ライフアンドシェルター社の相澤さん、中継を担当してくださった元永さん、ありがとうございました。
USTでは、相澤さんと元永さんを交えた会話を楽しむことができます。ぜひお聞きください。
http://www.ustream.tv/channel/foo-azabu-live
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by marumo-ld | 2011-03-22 21:24 | LD編集部からのお知らせ  

明日(2月23日)発売LD77号予告!

こんばんは。
副編の尾内です。
春めいてきたかなと思いきや、朝夕は寒いですね。
風邪を引きやすい時期だと思うので、
みなさんお体ご自愛くださいませ。

さて、前号より告知してまいりました、弊誌リニューアル号ですが、
いよいよ明日店頭発売となります!
特集テーマは「パブリックデザイン」です。
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一足先に、ラインナップをお伝えしますと、
メインは一昨年グッドデザイン賞を受賞した、岩見沢複合駅舎
駅舎を設計したワークヴィジョンズの西村浩さんへインタビューしています。
西村さんは、駅舎というハードのデザインのみならず、駅舎の再生において
どのように市民とつながっていけるか、市民参加のプログラムを段階的にマネジメントされています。
駅は多くの人が使い集う大事なパブリックスペースです。
その場をどのようにまちづくりへ活かして行こうと考えて実践したのか。
西村さんの言葉、小川重雄さんの物語性のある写真とともにお楽しみください。

コラムには、九州大学大学院芸術工学研究院パブリックデザイン研究室の取組みとして、
森田昌嗣先生にご寄稿いただいております。

もう一つのケーススタディとしては、羽田空港の新名所として知られる
東京国際空港国際線旅客ターミナルのランドスケープに注目。
計画には、戸田芳樹風景計画さんが参加されています。

スペシャルインタビューでは、
表紙のイラストも描かれたイラストレーターでインダストリアルデザイナーの
水戸岡鋭治さんへインタビューし、公共を育てる鉄道デザインのあり方、
水戸岡さん自身が考える公共とは何か。について触れています。

最後にはシビックプライド研究会がおくる、
シビックプライドがつくる都市の「気分」というトピックス記事。
海外事例を元に、シビックプライドが現れたランドスケープについて
紹介していただきました。


リニューアルということで、今回から表紙イメージと紙ががらりと大きく変わりました。
特集やワークスのページ構成も、よりビジュアルとテキストがメリハリをきかせることで、
見やすく読みやすい誌面と心がけています。

ランドスケープワークス コーナも、
平河町森タワー/平河町森タワーレジデンス  (大成建設)
KRP9号館  (日建設計)
大浦公園  (デザインネットワーク)
と、見応えのあるラインナップとなっています。
とくに、平河町の事例は詳細図面を豊富に掲載していますので、
これまで知る事との出来なかったランドスケープの職人技まで、
資料価値のある誌面となっています。

では、詳しいことは明日に更新しますので、しばらくお待ちください!!
ブランニューデビューしたLD誌をこれからもよろしくお願いします☆


※お知らせ※
連載「状況のつくり方」については、事情により、前号で誌面掲載が終了となりました。
その代わり、最終回としてUST収録を行いました。(放談ですけど。汗)
http://www.ustream.tv/channel/foo-azabu-live
今月中には簡単な記事アップをまたブログにて公開いたしますので、
それも楽しみにしていてください。
人気の連載でしたので私自身大変残念ですが、
また別の機会で長谷川浩己さんや山崎亮さんにはご登場いただくことにしたいと思います。
全11回にわたる長らくのご愛読、ありがとうございました!!
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by marumo-ld | 2011-02-22 22:42 | LD編集部からのお知らせ  

twitterはじめました!!

こんにちは。
ランドスケープデザイン編集部のおないです。
今日から、弊社公式twitterをはじめました。
アカウントをお持ちの方は、ぜひフォローください。

アカウント名 @marumo_p
http://twitter.com/marumo_p

ブログの更新や、最新情報、LDとMGの新刊案内などをつぶやきます。
どうぞ、よろしく御願いいたします★
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by marumo-ld | 2010-10-22 17:06 | LD編集部からのお知らせ  

URBIO2010のお知らせ

みなさんこんにちは。長らくブログをお休みしておりましたが、
今回は5月のイベント情報をお届けしたいと思います。
まず一つ目は、5月18〜22日に名古屋市で開催される国際会議「URBIO2010」(都市における生物多様性とデザイン)です。
詳細はこちら
http://www.jilac.jp/URBIO2010/ja/doku.php

弊誌に協力いただいた方々の参加の告知をさせていただきます。
この機会にぜひ生の声を聞いていただけるといいなと思います。


<URBIO 2010>(@ウィンクあいち)
5月21日 10:20〜11:50 Room1102
セッション6
「人と自然の共生に向けたランドスケープアーキテクトのあり方」
企画責任者:板垣範彦(㈱愛植物設計事務所)、大橋幸雄(戸田芳樹風景計画)、
平賀達也(ランドスケープ・プラス)、向山雅之(竹中工務店)、八色宏昌(グラック)
発表者:篠沢健太(大阪芸術大学)、アンドレアス・ランガー(Planland)、友澤集(東京急行電鉄㈱)、山本紀久(㈱愛植物設計事務所)、伊東啓太郎(九州工業大学)

5月21日 10:20〜11:50 WINC Hall
セッション8
「生物多様性型都市デザインへの企業参画」
企画責任者:小松尚美((財)都市緑化基金)
発表者:上野芳裕((財)都市緑化基金)
「都市の生物多様性におけるSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)の意義」
原口真(三井住友海上火災保険㈱(インターリスク総研))
「三井住友海上の生物多様性保全への取組のひとつとしての駿河台ビル」
池上博身(トヨタ自動車)
「トヨタの森における環境緑化・環境教育活動について」
加賀真(ソニーイーエムシーエス㈱東海テック幸田サイト)
「『ソニーの森』を活用した従業員参加の生物多様性への取組み」
畠山義彦(富士通)
「都市近郊生態系ネットワークの構築に向けて」
三輪隆(竹中工務店)
「企業が使用し管理する緑地などの土地利用を評価する試み」


5月21日 14:20〜15:50 Room 1103
セッション4「沢田湧水地・湿地を順応的に管理するための手順書について」
企画責任者:浅枝隆(埼玉大学大学院)
発表者:鈴木広子、外崎公知((財)都市緑化技術開発機構)ほか
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by marumo-ld | 2010-05-18 16:07 | LD編集部からのお知らせ